闘いを終えて |
■1着 アンパサンド(戸崎圭太騎手)
「前走乗ってみて、あまり早く追い出すと終い甘くなる面があるなと感じていたのでギリギリまでガマンしようと思ってました。トップサバトン、フリオーソを見ながらのレースになるだろうと。スタートしたら予想外の展開。距離2000ということを考えてまず折り合いに専念。内田さんの馬が横にいるのは見えていたし、3・4コーナーで内に包まれているのが判ったんで、だったら向こうが動く前に先に動いてしまえと切り替えました。直線の手応えからも十分させるなと。馬がものすごい根性を出してくれましたね。前走より気持ちが前向きになっていて。素直で乗りやすい馬ですからJDDでも気負うことなく馬を信じて乗りたいと思います」
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 第53代東京ダービー馬に輝いたアンパサンドは一夜明けた朝も何もなかったかのように馬房でどっしり。
「まだ馬自身が気を張っている状態。激戦の疲れが出るのは何日か過ぎてからだろうね」と遠野吉春厩務員 。
歩様のチェックをしたあと、9時半頃になって洗い場に出され全身を洗ってもらう。とっても気持ちよさそう。
「戸崎騎手がこの馬の力を引き出す騎乗をしてくれた。アンパサンド自身も自分が勝ったことわかってるんだよ」と池田調教師。なるほどすでに王者たる風格が。
次走はもちろんジャパンダートダービー。前走と同様に近日中に千葉のノースショア・リハビリランチに移動して精神的疲労を解消するため一週間ほどリフレッシュ。その後帰厩して新たなる敵を迎え撃つための調整を始める。 |

■3着 ロイヤルボス(的場文男騎手)
「善戦だと思う。4コーナーでは一瞬ニコッとしたんだけど惜しかったね。今の時点ではあの三強とはエンジンに差はあるが、負かす日も来るかもしれないよ。まだ良くなる余地あるからね」
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ダービーの激戦の翌朝だというのに飼い葉をバクバクと食べているロイヤルボス。
「今にも飛びかかってくるんじゃないかというあんなギラギラした目を久々に見たね。待機馬房にいるときから違っていた」と渡邊厩務員。
「悔しいね。的場騎手はボスの力を十分に引き出してくれたとは思う。本当はこのあと休ませる予定だったが、4、5日様子を見てJDDに向かうかどうか決める」と長谷川茂調教師。 |
■10着 イチモンジ(水野貴史騎手)
「スタートが良くなかったのは残念だが反応に素軽さ出てきたし収穫はあった」
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イチモンジはダービーの翌朝もおっとりした表情。
「スタート遅れたのは先行馬にはきつかったが、結果的に砂被るレースもできて着順以上の収穫はあった。これまでは一本調子なイメージだったからね」と飯田調教師補佐。
このあとは遠征も視野に入れたプランをたてるとのこと。 |
■11着 パルパディア(町田直希騎手)
「この馬としても伸びていますし、力を出し切っているんですが相手が強かったですね」
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「あの相手によく頑張ったよ〜」と塚本厩務員にねぎらわれていたパルパディア。「もっと食えるようになってくればいいんだけどね」とも。
「良さを出し切れなかったね。現時点での力の差は感じるが、どこかでタイトルを狙える馬だと思っている。次は黒潮盃を目標にして仕上げていくつもり」と秋山調教師。 |
■15着 マンハッタンバー(酒井忍騎手)
「緒戦だった羽田盃と比べてもレースぶりは良くなっている。(飛ばした)ペースはそう速い気がしなかったよ。自分のレースができて、これで変わってきてくれるといいね。」
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マンハッタンバーはまったりとした朝。
「このあとは休養。前回とはまったく違うレースをしてくれた。着順以上に進境があった。カラダの大きな馬だが意外と短距離が合うのかもという感じがする。まずは立て直して、それから路線を組んでいきたい」と池田調教師。 |
■16着 エスプリベン(今野忠成騎手)
「前走の影響もあったのか厳しいレースになってしまった・・。ギリギリの状態だったね」 |
一夜明けた馬房でエスプリベンはぐっすり。お疲れモードな様子。
「この馬なりにがんばっていたと思います。最高の状態で出してあげたかったですね。砂を被ってクビを上げてしまっていました。距離もマイルくらいの方がいいのかもしれません」と河崎厩務員。
このあとはパートナーのエスプリダグラスと共に放牧で充電されます。 |