6月生れ
坂下武男厩務員(2日) 伊藤利義調教師(3日) 高橋隆厩務員(4日) 熊本由三厩務員(5日)
久保勇騎手(6日) 稲子善行騎手(7日) 伊澤純也厩務員(8日) 畠中幸一厩務員(8日)
高橋行人厩務員(9日) 田村浩幸厩務員(16日) 佐藤博紀騎手(18日) 村田六郎調教師(23日)
福島秀夫厩務員(23日) 木戸勉厩務員(24日) 甲斐隆志厩務員(26日) 藤田隼人厩務員(26日)
星谷俊厩務員(27日) 佐藤修吉厩務員(30日)
                                                                                  



 
      木戸 勉 厩務員 <細川 潔 厩舎>

 調教中にかぶるヘルメットは、黒が調教師と騎手、赤が調教厩務員と色分けされている。白いヘルメットは馬には乗らない厩務員さんである。そんな事から馬にも乗る厩務員さんは〈赤帽〉と呼ばれているが決して荷物を運ぶワケではないのであしからず。川崎の赤帽には腕利きが多数おり木戸勉厩務員もそんな1人、以前調馬手として携わったインテリパワーのその時代の競走成績たるや連対率100%!「ダクやキャンターでは全く他馬と変わりないけどゲートを出てからはエンジンの違いを感じたね」と印象を語ってくれた。
 北海道は十勝の大樹町出身。建設会社を営む家の次男として生まれた。「こつこつ働くんじゃなくて一発でドカンと稼ぎたくて」ボクサーを目指すがその傍らで同郷の千葉津代士騎手から騎手にならないか、と誘われて馬の世界へ。残念ながら騎手への道は体重をあと僅か1kgが減らせずに断念したがボクサーへの道は案外容易くライト級の3回戦まで勝ち進むことが出来た。川崎に来るきっかけも京浜川崎ジムだと言うから驚きだ。が、「ファイトマネーじゃ食べていけないわけ。そうなるとただ痛いだけ(笑)」との理由で二足のわらじを脱いだ。
川崎では河津厩舎(河津裕昭調教師の父)に所属、河津師が亡くなって以来細川厩舎の所属。
 道営の清水日出男厩舎時代に所属騎手だった高岡秀行師の一番弟子だった木戸厩務員、シンガポールで厩舎を開業する高岡師とは現在も交友が深く「今の自分の基礎は高岡さんから受け継いだ」と尊敬の念を抱いているという。じゃあシンガポールに来い!なんてオファーもあるのでは?と聞くと「いゃあ(笑)無いとは言わないけど現地の人件費は安いからね。それよりシンガポールの賞金いくらだか知ってる?」と煙に巻かれてしまった。
 じゃあ〈一獲千金〉一発ドカンと大儲けの夢はどうしましょ?「それはもう息子達に託す(笑)」息子達をそれぞれ騎手、競輪・競艇の選手にするのだそうだ。
 ビデオ鑑賞が趣味でレンタルしてくるのは〈感動物〉、最近のオススメはアニメ〈走れメロス〉、「もう号泣ですよ(笑)」6月24日で38歳のバースデーを迎える。
 現在の担当馬はアイチクイン(牝8)、クロスザルビコン(牡8)、タキノチャンプ(牡6)、イブキサンチュール(牡4)の4頭。

2004年6月号
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