9月生れ
 田村豫志雄調教師(3日) 石橋郁美厩務員(3日) 鳥飼春弥調教師(5日) 一ノ瀬亨騎手(5日)
岩城方元騎手(12日) 佐藤善正厩務員(12日) 滝沢決厩務員(12日) 金井弘司調教師(15日)
河原文高厩務員(15日) 福有稔厩務員(15日) 紺野敏明厩務員(18日) 今川政男厩務員(20日)
足立勝久調教師(21日) 岡田徹厩務員(21日) 田崎三雄厩務員(22日) 佐藤健治厩務員(23日)
 山下政雄厩務員(24日) 山田正実調教師(25日) 高松良行厩務員(25日)  細川潔調教師(26日)
小山貴史厩務員(26日) 大尾朋久厩務員(27日) 鎌田信義厩務員(29日) 鈴木吉彦厩務員(29日)
増田充宏騎手(30日) 松本裕樹厩務員(30日)
                                                                                                                                      

河本雄治 調教師補佐  <安池成実 厩舎>
 今年の2歳はどうですか?と厩舎の人々に尋ねるとみんなが口を揃えてこう言った「安池厩舎の女馬が強いわ」能力試験で時計を出し、新馬戦では後続に8馬身差の圧勝劇、続く特別戦も危なげない勝利を納めたその女馬の名前は『ミライ』、同じく安池厩舎所属だった『カコ』の妹、だからミライだ。鵡川の実家の窓から隣りの桑原牧場の放牧地を眺めていた河本さん、視線の先にはまだ当歳のミライがいた。「いいなあと思ってね、カコの姉妹はみな走っているし、これなら大きくなるな、470Kgくらいで競馬を使いたいと馬主に話したら、いいよ〜といい返事をもらってね。テキ(安池成実調教師)とカコの妹だからミライ(未来)ってつけてもらいたいね、って相談したらこれもOKだった(笑)馬主の小笠原啓一さんは一番上の兄貴の同級生なんですよ〜」
余談だが兄の善弘さん、地元で「トンチャン」という焼肉店を経営している。「日高に行くときは寄ってよ。これからはシシャモも美味しい季節だし。(笑)」北海道勇払郡鵡川町生まれ。16歳の時、20頭の馬とともに貨車で国鉄・川崎駅に降り立った河本さん、家畜商を営む父親の傍らで育ち自然と馬の道へと進んだ。教養センターの10期生、現浦和の内野師や午房師と同期生。佐藤健二調教師の父・故佐藤鉄次師のもとで騎手デビュー、当時の騎手服は「緑・黒山形2本輪」、中央競馬で「グリーン」の冠名で走るクラブ馬の勝負服と同じだ。現調教師の佐々木吉郷師は兄弟子にあたる。が、「もともと骨太だし、とにかく減量がきつくて、下乗りの時は絶えずカッパを着て汗取りしていた」と騎手生活を5年で終え、昭和50年に調教師補佐となって以来キャリア30年の大ベテラン。「馬に携わる上で気を使うこと?まず、馬は絶対に叱らない。叱ると馬は人間に寄ってこなくなるから。悪いことしたら?それは無視する。無視するとかまって欲しくて馬は寄ってくるし自分で悪いことしたと気づく。馬を信用してあげることが大事だね。あとは・・・馬を名前で呼ぶことかな?馬主さんが見えても『名前呼んであげてください』って必ず、名前で呼ぶね」ミライ、新馬〜特別と勝って次は重賞・鎌倉記念に駒を進めるそうだ。「みんなに走る馬やってると疲れるでしょう?と言われるけどそんなことない。楽しくて楽しくて。夢?ミライで重賞を獲ってテキを男ならぬ『女』にしてあげたいね」グルメの河本さん、お誕生日のご馳走はなんですか?やっぱり焼肉かな?
2004年9月号
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