
10月生れ |
井上昭一厩務員(1日) |
大野秀人厩務員(2日) |
稲垣純緒調教師(3日) |
津久井淳厩務員(4日) |
本田博文厩務員(7日) |
西田秀男厩務員(9日) |
鈴木義久厩務員(10日) |
滝沢茂厩務員(10日) |
原喜久夫厩務員(10日) |
長谷川蓮太郎調教師(14日) |
前住和寿騎手(15日) |
井上英治厩務員(16日) |
佐藤政光厩務員(19日) |
三浦邦男厩務員(19日) |
戸川理彩厩務員(20日) |
原三男調教師(24日) |
甲斐年光騎手(24日) |
甲斐年明厩務員(24日) |
尾上慶久厩務員(24日) |
小林大樹厩務員(24日) |
中野五男調教師(25日) |
澤藤茂太郎厩務員(25日) |
柴田秋生厩務員(28日) |
伊東康正厩務員(30日) |
山元義伴厩務員(30日) |
加藤正臣厩務員(31日) |
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10月のバースデーは騎手教養センターの同期・戸川理彩厩務員と鈴木義久厩務員。同期というのは特別な存在らしい。特に連絡はしないけれど遠くから気にかけて応援しあっている幼なじみのような。現在は二人とも騎手を引退し厩務員として馬に関わる日々、それぞれの今後を聞いてみた。
戸川 理彩 厩務員 <佐藤健二厩舎>
昨年5月に10年間の騎手生活を終えた戸川理彩さん。川崎所属の紅一点として人気も高かったので惜しむ声も多かった。「辞めたかったわけじゃないけど、免許の更新が出来なくて・・・。」騎手免許の更新には年間騎乗数の最低ラインが決められていてそれに満たなかったのだ。「先生(所属の佐藤健二調教師)は『乗れ』と言ってくれたけれど、う〜ん、競馬を難しく考え過ぎちゃったのか、乗れなくて・・・。」この馬、自分が乗らなかったら勝てるかもしれない、そんな風にマイナス思考ばかりが働いて騎乗依頼に応えられなかったという。「だったらもっと頑張ればいい、って思うんだけど、自分が攻め馬していない馬にレースだけ乗るっていうのが出来なくて・・・。」レースで乗るのは自分で調教をつけた馬だけ。10年という一区切りもあったのかもしれない。
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久保勇騎手にはハムタロー |
今後のことを考える時、以前から興味のあった服飾関係への就職も考えた。が、結果的に馬の仕事を選んだ。「こっち(馬関係)だったら両方出来るって分かったから。」元々洋裁の才能のある理彩さん、型紙から縫製まで全て1人でこなす腕前は特に騎手仲間では有名な話、川崎ジョッキーズのメットカバーにしるされている刺繍も全て理彩さんの作品だ。理彩さんのが洋裁をはじめたのは中学生の頃、巾着袋が流行ってお弁当箱入れを作ったのがきっかけ。「なんとなく『買う』っていう考えは浮かばなくて自分で作りだした」そうだ。しかし、自分の物を作るよりも人に頼まれて作る方が楽しいと笑う。「やっぱり人の為に作って喜ばれるのが嬉しいですね。」そんなわけで現在もジャンパーのオーダー
を4つ抱えている。最近新しいミシンを購入したばかり、どんな秘密兵器を導入したのだろう?「いや、そんな凄いのじゃないですよ。でもさすがに通販で売ってるようなのじゃないですけどね。」馬との関わりと大好きな裁縫の両立を成功させた理彩さん、『二者択一』ではなく『両方』ともを手に入れたあたりさすが天秤座?!
お誕生日の予定は?「誰にも気づかれず、自分も気づかないふりをして通り過ぎようかな?だってもうこの年じゃあおめでたくないですよ〜(笑)」いやいや朝日に輝く笑顔は今まで以上に魅力的でしたよ。現在はサニーネットワーク(牝5)を担当。「今は運動だけ。あとは攻め馬を4頭くらいしています。一時馬から離れたけれど(乗りたいな〜)って思いましたね。馬、好きみたい。」10月20日がバースデー、ファン・関係者の皆さん!忘れないで下さいね。 |
鈴木 義久 厩務員 <高月賢一 厩舎> |
2003年の3月に騎手として上山から移籍した鈴木義久さん。騎手免許の更新を行わず今年4月に引退、調教厩務員(赤帽)に転向した。心機一転、ふっきれたせいかその表情は明るい。「生き生きしてる?だって楽しいもん。騎手は乗れなきゃ金も入らないし、ストレスもあるし、精神的にも不安だしホント辛かった。移籍して修行の身?そういうのもあったかもしれないけどおっかあもいて子供もいて食わせなきゃならないからね。そんなこと言ってられないでしょ?」もう騎手を辞めよう、そう決めた時、上山に帰ろうかと心で決めていたそうだ。それを賢さん(高月賢一調教師)がとめてくれた。クラマサライデンの攻め馬を依頼していた高月師は鈴木義久が川崎に必要な人材だと睨んだのだろう。それが縁でこの10月に所属も高月賢一厩舎に。現在は朝の2時半から10時半までびっしり20頭以上の馬に調教をつける日々だ。一番最後に跨るのは自身の担当馬・オーバーロード(牡7)。次なる目標を尋ねたら「助手(調教師補佐)になりたいの。」既に来春の受験を目指しているそうで「勉強?もちろんちゃんとやるよ(笑)」もう一つの目標は厩舎初の重賞勝ち。ロジータ記念に出走するクラマサライデンがその夢にリーチをかける。クラマサの難しい気性を上手くなだめ、硬い動きを調教しているのが鈴木さんだ。恩返しじゃないけど調教師に初の重賞をプレゼントしたい、そう呟いた。馬の手入れをしつつ笑顔が絶えないし、以前より口数が増えたような気がした。コンスタントに馬に跨るお陰で体重も現役時代より軽い50kg、減量とその反動での過食からも開放され良好な体調のせいかもしれない。上山の騎手時代はセタノキングとのコンビで華やかな騎手人生も味わった。11年の騎手生活には悔いなし?そう聞いたら「そんなことはないよ、こういう写真(セタノキングのさくらんぼ記念の口取り写真)を見ると嗚呼やめなきゃよかったなあって思うし。でも・・
・今が一番いい。」10月10日で29歳になった。 |
2004年10月号A |