亀田一洋厩務員(2日) 捧利久厩務員(2日) 若井信夫厩務員(2日)
飯塚直仁厩務員(3日) 今野忠成騎手(4日) 内山武義厩務員(4日)
佐竹隼厩務員(4日) 大芝剛厩務員(5日) 安池政夫厩務員(8日)
秋山重美調教師(11日) 小山裕行厩務員(11日) 佐藤正文厩務員(11日)
島田浩二厩務員(11日) 福田和浩厩務員(11日) 久保秀夫調教師(13日)
清和鑛一厩務員(13日) 佐藤文夫厩務員(14日) 岡村裕基騎手(16日)
荒木道哉厩務員(16日) 荒木道哉厩務員(16日) 下モ内清志厩務員(16日)
須山泰弘厩務員(18日) 西田一厩務員(19日) 佐藤文雄厩務員(20日)
沢居松五郎厩務員(22日) 堤正克厩務員(23日) 大和田五郎調教師(26日)
内田崇之厩務員(26日) 中原義正厩務員(26日) 松岡龍一厩務員(26日)
市川貴之厩務員(27日) 本田紀忠厩務員(27日) 大和田明調教師(28日)
安池成実調教師(28日) 照沼一二調教師(29日) 高橋俊和厩務員(31日)
波多野敬二厩務員(31日)


岡村裕基 騎手  <鳥飼春弥 厩舎>
                                   
 2月28日付で野崎騎手が引退して、3月から騎手会長となった岡村裕基騎手。温厚で実直な人柄を見込まれて野崎騎手から直々にバトンを委ねられたと聞く。3月16日で34歳になった。
 平成元年4月にデビュー。同期には大井の内田博幸騎手、船橋の石井勝男騎手、上山から移籍した浦和の関本秀幸騎手などがいるが、その同期とは最近も同期会があって12人近く集まったというくらい、今でも親交があるんだとか。ちなみに、90年に行われた高知の全日本新人王走覇では今や“世界の内田”こと内田博幸騎手をしりぞけて南関東代表として参戦。見事優勝を飾った。川崎所属では、05年現在後にも先にも優勝しているのは岡村騎手だけである。その新人王については「勝っちゃったな〜」という感じだったとか(笑)
 印象に残っている馬は?との質問には第1回スパーキングレディーCを勝ったオートメンデスの名前があがった。岡村騎手本人も「先行していたが、ブンブンラリーが直線差してきて並んだところがゴール板。勝ったかどうかわからなかった」というこのレースは1着同着という結果。「賞金は半分になっちゃったけど、勝つのと負けるのとは全然違うからね」と、まさに勝負の世界で生きる人の言葉。オートメンデスの全38戦中36戦、全11勝の手綱を岡村騎手がとった。
現在期待している馬は?と聞くと「うーん・・・」と考えて「2歳も結構入ってきているし、いい馬に巡りあいたいよね」と。またオートメンデスのような馬との出会いに想いを馳せる。
 3月16日の誕生日には、家族で食事に出かけた。お子さんは3人、長男は7歳、下に4歳と2歳の女の子がいるが、その4歳と2歳の女の子はすでに“パパ離れ”をしているらしい(笑)ちょっぴり複雑そうな表情で話す姿は騎手ではなくすっかり“パパの顔”だった。
 昨年勝った「くろうま賞」では合計24本ものお酒を賞品でもらったが「お酒が飲めないので1本だけ記念に持ち帰ってあとは他の騎手にあげた」という下戸だが、実は川崎屈指のグルメ王。雑誌やテレビで紹介されているお店をチェックし実際に足を運んでみる。かつてはラーメンを網羅し、最近のヒットは「中国飯店の上海ガニ」。長嶋茂雄氏も御用達というこの高級店で季節限定の味覚、1匹7000円(!!)というその値段の通り、絶品だった様子。

 3月から騎手会長という大任。騎手会長として何かこうしたい、ああしたいということはありますか?と聞くと「野崎さんが会長だった時のようなフレンドリーないい形を引き継いでいきたい。そして自分のできることをするだけだね」と語ってくれた。「騎手一丸となって見応えあるレースを見せますので、ぜひ競馬場に足を運んでください」と付け加えた。
 34歳。騎手としてもベテランの域に入って、話の中に「騎手として長く乗っていたいね」。この言葉がとても印象的だった。

2005年3月号
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