◆◇HAPPY BIRTHDAY 5月生まれ◇◆

鈴木章友厩務員(3日) 森下博騎手(4日) 井上啓厩務員(6日)
今井輝和調教師(7日) 鬼沢裕充調教師(9日) 相沢新七調教師補佐(10日)
松木秀典厩務員(10日) 青田圭厩務員(13日) 吉橋淳一調教師補佐(15日)
甲田悟史厩務員(15日) 千葉松男厩務員(15日) 津田法人厩務員(17日)
栃木涼厩務員(17日) 矢菅清志厩務員(17日) 福島幸三郎調教師(18日)
新美哲孝厩務員(19日) 高木伸二厩務員(20日) 高橋薫厩務員(20日)
松井孝一厩務員(23日) 島川和章厩務員(24日) 内山義信厩務員(25日)
遠藤喜宏(25日) 乙川正樹厩務員(28日) 藤田隆幸厩務員(29日)
               

森下 博 騎手 <長谷川茂厩舎>
                                    
 5月4日で51歳になった森下博騎手。痛みの中で迎える生憎のバースデー。4月28日の浦和競馬では全身打撲という落馬に見舞われた。
「こないだの浦和は調子よかったんで悔しくてしょうがないよ」と好事魔多し。落馬当日より時間が経つにつれ痛みが出てきたと、手首、足首、肘とテーピングでガッチリ固めた満身創痍。肋骨も痛めた。「肋骨の一本くらいじゃ、騎手は休めないよ」とさっそく森下節も飛び出した。

 クインミツルで初騎乗初勝利を決めた日から33年が過ぎた。的場文男騎手、石崎隆之騎手、山崎尋美現調教師と同じ昭和48年秋デビュー。教養センターで語り草になっているほどその華やかな同期の中でも一人抜けた騎乗センスで光っていたという。
 「師匠の井上先生は厳しかったが情のある人で、たくさんのことを教わった。兄弟デシが居並ぶ中でチャンスを与えてくれたなぁ。人に頭を下げるのが嫌で、自分の腕を信じてここまで来た。今は兄デシの元に身を置くが気持の部分ではわかり合えてると思っているから」と井上一門の絆の深さが伝わってきた。

「騎手ひと筋だな・・調教師を目指す気はない」とキッパリ言った。「ムチを置いたあとはな、やりたいことがあるんだ。なんだと思う? 自給自足で畑をやってみたい。カアちゃんと二人でのんびりとね」と第二の人生プランも飛び出したが、実家は農家。まんざら実現不能なプランではない。
しかしながら森下騎手の天性の騎乗センスに惚れ込むファンは多い。エスプリシーズとのコンビは記憶に新しいところ。ムチを置いたら‥などと言わずに「生涯現役」で魅せてほしいものである。

さて、この紙面が出た頃には結果が出ているだろうが、森下騎手に「第1回ヴィクトリアマイル」への騎乗依頼が舞い込んだ。
「中央のGTなんて光栄だね。マイネサマンサはルメール騎手が乗ったときに折り合い欠いていたし、マイルでこの枠なら仕掛けて行ってみるかな」と逃げ宣言。大舞台に強い森下騎手の本領発揮に期待は膨らむ。


2006年5月号

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