強い! パレガルニエが2歳牝馬頂点に
2003年1月号-@
〜12月30日〜
大井 東京2歳優駿牝馬
パレガルニエ
(2000年 3月28日生 牝 鹿毛)
   父 シアトルダンサーU
   母 ダービーベター 
    調教師◆池田 孝
     馬主◆加藤信之
     騎手◆今野忠成
    厩務員◆加野義人
    生産者◆ダービースタッド

「カシャンッ」。先にゲートが開くかたちになってしまった3枠6番パレガルニエ。今野騎手の手綱に思わず力が入る。「フライングではないかというようなことを言われたが、むしろ反対。カンパイになるかもと、ブレーキをかけた状態だったので、出遅れのようなかたちになった。アレがなかったら、もっと、4,5馬身くらい突き離して勝つことができたかもしれない。結局そのままレースがスタートして、どうにか好ポジションに突くことができた。スタートであんなことがあってもヒルむこともないんだから、精神力はたいしたもの。牝馬なしくないね。内々にいたカラ馬が3コーナーで外に出てきた時にはヒヤリとした。初めてまともに砂を被ったことでアララって感じで一瞬手応えがなくなってしまったからね。それでも直線向くとガラッと手応え変わって、勝利を確信した。また、ボテッとしたところもあるから、もっと肉をつけなくちゃね。もっともっと変わってきますよ、この馬は」。
(写真協力:Yukiko・G)
 <池田孝調教師>

 フライングといわれて悔しかったから、家に帰って何度も何度も繰り返して見たんだ。かえって出遅れてた。あのスタートでホント良く辛抱してくれたと感心してる。今野騎手も慌てず上手く乗ってくれた。いったんストップ掛けた状態から戻すのたいへんなことだから。いったん直線詰められたように見えても、あれでまた来られると突き離しに掛かる。そういう馬なんだ。まだ何か物足りない。これまでは見た目ばかりが立派で内蔵面が伴ってはいなかったしね。まだまだ成長するはずですから見ていてください。1月初めに放牧に出して1,2ヶ月くらい休ませて、2月の半ばから再調整を始めるつもり。牡馬戦線? うーん。春は南関東を目指そうか、中央のクラシックに挑戦させるっていう手もあるね」
  <加野義人厩務員>

 「普段、厩の中にいるといつもツンとすましていて、お嬢さんって感じなんだ。
近づこうものならガブリとくるよ。牝馬にしてはエサをよく食べてくれる手間の掛からない馬。基本的には恐がりだから、その点を気をつけてあげればね。 厩舎に来た当時から、じわりしわりと力がついてきているのがわかる。レースが近づくと、テンションの上がり方も変わってきた。それに普通は寒くなって毛づやが悪くなるものなのに、パレの場合はむしろ毛がスキッと短くツヤが良くなってきている」
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