これぞ王道競馬だ! エスプリシーズ完勝
〜平成15年4月9日 第48回船橋記念優勝〜
父◆カコイーシーズ
母◆スマコバレディ

調教師◆武井榮一
馬主◆依田泰雄
騎手◆森下 博
厩務員◆久保ひろかず
生産者◆青森・大橋牧場
エスプリシーズ
< 牡4歳 鹿毛 1999年4月18日生>
 第48回船橋記念(1800m)。好スタートからピタリと折り合ったエスプリシーズは三番手内。前にフジノテンビー、横にナイキダンサーをおく絶好の展開。直線スプリングシオンが迫るも、後続をさらに3馬身振り切ってってゴールイン。完勝だった。
 写真提供:(株)柳原プロダクション

 <武井榮一調教師>

「昨春は脚がなかなか固まらなくてずいぶん痛い思いをしたからね。利口な馬だから、完治している今でも痛みを想い出してしまうんだろう。前走、大井の金盃で手前さえ変えなかったのは99%その理由だと思う。以前のことを考えても特に右回りが苦手ってわけはないはずだ。船橋ではゲートにもスンナリ入ったもんなあ。どんなレースでも折り合いつけて行けるタイプだから展開面の心配はしていなかったが、三番手ピッタリの理想描いていた通りのレースができたね。
 追い切りではタイムばかりが強調されてあまり評価されなかったようだけど、ラチから2メートルの終始大外を回って出たタイムだから気にしていなかったんだよ。
 まだ完成度としては7、8分。馬がまだ柔らかいし、追い切りでクタクタになってしまうように疲労が抜けにくい。本当の意味で本格化するのは今年の秋だろう。このあとは『群馬記念』に選ばれれば遠征し、できれば『かしわ記念』に向かいたい。そのあとはゆっくり休ませて秋に備えるつもりだ」

          <森下博騎手>

 「ここ2戦は馬がイライラしている感じだったね。今回は返し馬の時点で“これは”というてごたえだった。案の上、こういう時はゲートもスンナリ入るし、競馬はこういう風に乗るもんだっていうレースができたよ(笑)。2頭をマークしつつ直線内がうまく開いたところをすーっと抜け出す。そう追ってないから強い勝ち方に見えただろうけど、実は見かけほど楽ではなかったんだよ。多少疲れも残っていたんだろうね。段階はあるにせよ、大事にしていけば、いずれGTを狙える器の馬だと思う」


<久保ひろかず厩務員>

「厩務員バスの中にいて、パンクだ〜って声がしたもんでドキッとしたよ。いつもは馬運車の中でもうるさいこの馬が妙に大人しくて、いい意味の元気だった。普段は本気で噛みついてくるからね。追い切りのあと直前サーッと自分が乗った時の手応えが良くて、痛かったことがウソのように良くなっている。、最近では馬っけ出すからステッキで走る方に集中させるのがたいへんだよ(笑)」
         

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