■■オール関東リーディングジョッキー対抗戦 in 高崎競馬場■■


 8月23日、群馬県・高崎競馬場では、オール関東リーディングジョッキー対抗戦が開催された。
これまでの天候不順がウソのような、強烈な暑さの中、南関東4場と北関東2場から、リーディング上位2名づつ、計12名が、3レースのポイント制で覇を競った。
川崎からは、昨年川崎リーディング1位の今野忠成騎手と、同2位の金子正彦騎手の両名が参戦。高崎コースは、回りの向きは違えど、川崎コースと形態が似ていることもあり、2人には期待が集まった。
晴・良馬場で迎えた第1戦(6R)のブロンズサドル賞では、幅員などの関係で普段はフルゲート10頭のところ今回は12頭立てでレースを施行。これにより各員身動きが取りづらくなってしまったことと、明確に逃げを主張する馬が居なかったことで、スローな展開に。その中でキッチリと先行集団で競馬を進めた今野J騎乗のフジノイメージ(5番人気)が2馬身半差の2着、金子Jのクリークタワ(2番人気)もやや離されてしまったもの4着に入賞した。
第2戦のシルバーサドル賞(8R)は、第1戦と打って変わって、12頭中6頭までが逃げ馬。当然のようにやや速い流れとなったわけだが、ここでエイティファイヤー(2番人気)騎乗の金子Jが見せてくれた。道中は中段よりやや後方から、直線に向くと、馬場の中央から豪快に先行集団を捕え、2着に3馬身差の完勝劇。これに対して、今野Jのプリティレインボー(11番人気)は、上手く流れに乗れなかったか10着。
そして迎えた最終戦・ゴールドサドル賞(10R)は、大方の予想通り、地元・水野貴史J騎乗のオピニオンリーダーが予想通りハナを切る。それを今野Jのローランカテドナル(3番人気)が2番手でキッチリとマーク。金子Jのダイワアーサー(9番人気)は後方待機策。最後の直線半ばまでローランカテドナルは懸命に食い下がるも、最後はホシノトリニータにも差されて3着、ダイワアーサーは末脚が不発に終わり7着。
3戦の総合成績は、金子Jが50Pで準優勝、今野Jが42Pで3位と、川崎勢が表彰台の2つを占める活躍を見せてくれた。なお、優勝は、1着、3着、2着で62Pにまとめた宇都宮の鈴木正J(翌日の北関東G3・スプリンターズ賞も制し、2日連続の殊勲)。(Special sanks 三宣 大)
      
■参戦した両騎手の高崎コースについてのコメント――

  今野J「川崎よりコーナーがキツい感じがしますね。本当に馬がよく曲がってくれるものだと思いました」
       
  金子J「確かに理論上は、川崎の方がコーナーがキツいのかも知れないけど、ここはインコースの砂が深い関係で、馬がみんな外に寄ってくるから、コーナーでのコース取りが厳しくなる。その分、キツく感じられるのかも知れないね」

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