◆◇藤江渉騎手移籍◇◆

 3月14日をもって宇都宮競馬が56年間の歴史の幕を閉じた。最終レースまで騎乗していた藤江渉(ふじえ・わたる)騎手は「こみ上げてくるものがあったけど意外にも涙はこぼれなかった」という。「寂しさも、むなしさ」といった複雑な想いでこの日を迎えた。
 キャリア5年の23歳、「とにかくレースに乗りたい」という気持ちで騎手を続けることを決心。4月1日付で川崎に移籍した。宇都宮の所属調教師と長谷川蓮太郎調教師が知り合いだった縁で3月27日川崎にやって来た。
 宇都宮では「勝たせてもらったし、やれることをやれた」と3900戦305勝の実績。宇都宮の重賞もみじ特別ではサンデーロバリーで4角先頭に立ちタイトルを手にしている。
 規定により南関東では7月から騎乗予定。目標は「まずひとつ勝ちたい」とのことだ。

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