本田紀忠騎手デビュー
この4月の開催から、本田紀忠騎手(高月賢一厩舎)がデビューする。
神奈川県横浜市出身の22歳。
小、中と野球部で活躍。競馬が好きだった父の影響もあり、また自分の体型を生かせる仕事に就きたいと思い騎手を志望したと言う。
中学を卒業してから乗馬クラブで研修生として学んだ後、高月厩舎でも1年間厩務員見習いをして働き、教養センターに入学した苦労人である。

年下の同期と一緒に過ごした教養センターでの生活。卒業時の騎乗供覧では、元川崎馬のブラックキーラーに乗り、積極的なレースをしたが3着だったそうだ。
目標とするのは、「迫力ある追い込みと、気配りの出来る人柄が素敵な」今野忠成騎手と、「馬へのあたりが柔らかく、見ていて格好いい」酒井忍騎手。そして「いつも沢山のアドバイスをしてくれる」鈴木義久元騎手。

「実習生のときと黒帽(騎手)になってからでは厳しさも全然違います。今まで色んな人の支えがあってここまで来られたと思います。」と落ち着いて、しっかした考えを持っている。一見温和でやさしそうに見えるが、「頑固な性格」と自分を表現する。
「南関東の同期には負けられません。そして自分にも負けないです!」

騎手になってからの目標は、「新人賞を獲りたいです。重賞も勝ちたい。そしていつか上の人を脅かせる存在になりたいです。」とはにかみながらも真っ直ぐな視線で答えてくれた。
好きな女性は新垣結衣タイプの可愛い人。趣味はスポーツ選手の本を読んだり、ドキュメンタリー番組を見たりする事だそう。
勝負服の柄は、「先生が考えてくれました。」という黒と黄色の高月厩舎カラー。

常に周りの人たちに感謝する気持ちを忘れない好青年のこれからを長い目で見ていきたい。
2007年4月号