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◆◇HAPPY BIRTHDAY 6月生まれ◇◆
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伊藤利義調教師(3日) |
坂下武男厩務員(3日) |
高橋隆厩務員(4日) |
熊本由三厩務員(5日) |
久保勇騎手(6日) |
稲子善行厩務員(7日) |
伊澤純也厩務員(8日) |
畠中幸一厩務員(8日) |
川口真申厩務員(9日) |
高橋行人厩務員(9日) |
赤坂善令厩務員(13日) |
波多野了平厩務員(13日) |
植松泰憲厩務員(13日) |
田村浩幸厩務員(16日) |
佐藤博紀騎手(18日) |
中地雄一騎手(18日) |
村田六郎調教師(23日) |
福島秀夫厩務員(23日) |
渡辺正弘厩務員(23日) |
木戸勉厩務員(24日) |
仁岸尚昌厩務員(26日) |
甲斐隆志厩務員(26日) |
藤田隼人厩務員(26日) |
星谷俊厩務員(27日) |
佐藤修吉厩務員(30日) |
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中地雄一 騎手 (足立勝久厩舎) |
昨年の4月にデビューした中地雄一騎手。ジョッキーになって一年二ヶ月が経った。
父は中地健夫元騎手。しかし子供の頃は父の騎乗姿を見た記憶がない。小さい時に父と一緒に寝ていると、いつの間にか姿が見えなくなっていた。朝早く調教に行く父に対しての思い出である。
「父の騎乗姿を見たのは、家にある口取り写真くらいです」。川崎を代表する佐々木竹見元騎手も「お父さんの友達」という感覚だったという。
騎手になろうと思ったのは中学生になってから。小学校時代はサッカー少年だった。一応全てのポジションを経験したが、好きなのはフォワード。意外と攻めるタイプのようだ。
身近に馬がいた環境のため、自然と騎手になった。
現在は毎朝2時過ぎに起床。大体9時くらいまで馬に乗る。一日平均11,2頭くらいの馬の調教をつけるのが日課だ。そのうちの一頭が東京湾カップを目指すブルーマルゼンである。かなり乗り味がいいらしい。「やっぱりレースでも乗ってみたいです。」
そして午後2時くらいにまた厩舎へ行き、午後運動と作業を手伝う。寝るのは遅くとも夜10時。早いと9時前には寝てしまうとの事。非常に規則正しい生活である。
プライベートで今一番欲しいもの。それは車の免許だそうだ。しかし父の健夫さんからは「まだ早い」と言われてしまったらしい。どんな車が欲しいですか?の質問には「とりあえず中古車でいいです。その後は大きいワゴンタイプがいいです」との事。なかなかしっかりした考えの青年である。
おとなしそうな印象を受けるがアクティブな一面もある。中学生の頃には友達と家(川崎)から渋谷まで自転車で行った事がある。その時は明治神宮でお参りして帰って来たそうだ。他にも浅草、お台場、東京競馬場などに行ったらしい。特に何をするでもなく、着いたらまた帰って来るとの事。笑顔で語ってくれたその表情から、楽しそうな光景が頭に浮かんだ。ちなみにその自転車は父と共用の“ママチャリ”だったとか。
騎手として一番欲しいもの。それはやはり待望の初勝利である。
現在レースでコンビを組むワンダーリリー。調教から乗っている。ゲートに少し難があるらしいが、前走は好スタートを決めて2着に粘った。「この馬、夏に走るんです」という力強い言葉が聞けた。これから暑くなる季節、このコンビには要注目である。
中地騎手といえばイブキサンシロウの名前を思い浮かべるファンも多い事だろう。現在金沢競馬場で走っている同馬の話をすると、にっこり笑って「金沢でも2着に来た事があるんですよ」と教えてくれた。やはり愛馬が気になるらしく「携帯でチェックするだけですが」成績もきちんと調べている。余談であるが馬の話をする時の目がとてもやさしいのである。このやさしさが彼の魅力の一つである。
誕生日は6月18日。今のところ特別なことは何もしない予定らしい。普段もどこかに行ったりあまりできない忙しい日々だ。
現在は厩舎の上に住んでいるのだが、最近そこに気の合う同居人間ができた。騎手を目指しているというその青年とはすっかり仲良くなったらしい。「今度一緒に出掛けるんです」とうれしそうに笑顔で教えてくれた。
この中地騎手、笑った顔がとても素敵なのである。ぜひこの笑顔をもっともっと競馬場で見たいものだ。
今年で19歳。大きな可能性を秘めた若手騎手である。
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2005年6月号 |
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