toryumon
mimi
kouta
marukajiri
satochan
top
staffroom
home
mail
10回大井6目 6月11日 東京ダービー 
 『どんな速くても、どんな強くても出ることの叶わない馬たちがたくさんいます…それがダービー』。明石家さんまが語りかける日本ダービーのCM。ジーンときたなぁ、これ。サラブレッドには一頭一頭誕生そのものからドラマがあるんだものね〜。
 さて、第49回東京ダービー。絶好枠を引き当てたナイキアディライト。他馬を寄せ付けなかった完勝の羽田盃。神様まで味方したとあっては死角が見つからない。強い馬が強い勝ち方で圧倒するのもまたドラマ。
 問題は相手探し。ナイキゲルマンにとって前が一瞬詰まっても怯まなかったのは進境。順当ならこの馬だが、ギリギリの仕上げで馬体減りがないか当日の気配を重視したい。
 9番人気の羽田盃で直線一気の末脚3着イシノファミリー。展開問わないレース巧者で距離延長は歓迎の上がり馬は侮れない。
 上昇度ならアヅマディフィートも負けてない。「馬体の成長、心臓の強化、競られて見せる勝負根性がこの馬の武器。浅いキャリアで羽田盃の最後の枠に飛び込み、5着して優先出走権を獲得する強運の持ち主」と騎手時代ダービーを6度制している赤間調教師の言葉は気迫満ちる。
10回大井5目 6月10日
 「ここまでいろいろあったさ〜。オレはこの馬をちっちゃい時から見てるが能力はかなりのもん」と中ノ上竹義厩務員のお墨付きをもらったワールドサンデー。確かにいろいろあった。早くに入厩したはいいが、能試を受けた後トモヒザや股関節に不安が出ていったん牧場に戻された。再び入厩して調教試験に合格したはいいが、今度はソエに悩まされた。ようやく漕ぎ着けたデビュー戦。逃げた馬を追いかけていつ交わそうかと回った直線、前の馬がいきなり競走中止。アレレという間に外から差されてしまった。仕切直して必勝態勢だ。     (1R)
10回大井4目 6月9日
 「状態は申し分ないし、恥ずかしいレースにはならないと思います!」と服部一也厩務員がキッパリ。デビューから三戦目のデンゼルフォンテン。能試タイムが平凡だったせいか人気はなかったが緒戦2着。スタート後手を踏みながら早め進出する上々の内容だった。「二戦目の前走もそうだったし、元々ゲートは上手じゃないんですよ。それでも終いがしっかりしてますから。今回は強い一頭いるらしいんですが、距離も延びたことだし、たとえ出遅れたって確実にいい脚を使って迫ってくるハズです」            (1R)
10回大井3目 6月8日
「道営にいた2歳の頃から見ていた馬なんだ。プリンシパルリバーと一緒に走って勝たれたこともあるからね。調試の動きを見る限りまだ半信半疑だが力はありそう」と栗田裕光師のいうインディアンツー。道営では重賞イノセントCの勝馬、南関東クラシックを目指して川崎転入したがクラウンCから中央芝参戦したのみで荒尾に移籍。三連勝しての大井入りはC1からのスタートだ。「初物づくしですが、負けられないと言うのが正直な気持ちです。すでに距離が伸びる先を見越しての調整を考えています」と長谷川栄一厩務員もベタ惚れ。           (4R)
10回大井2目 6月7日
 不安材料を探すのが難しい。マルカハウスはもっか二連勝中だが、好位から楽に抜け出した前々走、外枠からスピードで振りきった前走と、余力十分のレースぶり。ここでもあっさり素質の違いを見せつけそうだ。新馬戦のあと肩の関節に不安が出て8ヶ月休んでいたが、ハートバミにガムチェーンという矯正具を手放せない気性ゆえに仕上がりが遅れた。その間には的場文騎手を振り落とし、渡辺厩務員をボコッと蹴り、この中間には放馬するアクシデントとヤンチャ三昧だがレースになると見違えるようなレース巧者なのだ。軸不動。             (3R)
10回大井初目 6月6日
 6月1日付で開業した武智政明、久保田信之厩舎のうち、久保田厩舎が今開催初日から出走する(武智政厩舎は次開催からの予定)。
 「一頭でも多く馬主さんに喜んでもらえる強い馬をつくりたい」と張り切っている久保田調教師、37歳。17年間の騎手生活から調教師合格したのが8ヶ月前。「あっという間に今日を迎えました。庄子厩舎のスタッフとして、ひたすら馬に乗って、その間にはリーデイングトレーナーを獲る手伝いもできたと思います。いろいろと学ばせてもらいました」という。門を叩いた大塚三郎師が引退したあとは兄デシの庄子師の元に身を置いて調教師を目指してきた。そして迎えた今日、10Rタイトボーイで初出走する。「今はまだ須田厩舎を引き継ぐかたちですが、タイトボーイは体調をうまく維持できていると思います」。すでに2歳も入厩済み。「ワカオライデン産駒の2歳は走る素質ありそうなんで、アセらないで仕上げていくつもりです。朝の作業に時間をかけて午後はゆっくり休みませる等の方針も5名のスタッフには伝えました。これからは飼料の勉強もしていきたい」と意欲的だ。まずは10馬房からのスタートになる。
9回大井6日目 5月31日
 「体調がすぐれず免許更新を断念した」という永岡達夫調教師もまた本日をもって引退する。実家は昭和31年に金盃を制したナンシーシャインなどの馬主で、慶大法学部を卒業したあと貿易会社に勤めていたが、栗田一族と姻戚関係だったことから栗田金吾厩舎の経理を担うようになった。仕事が早く片づいた時に馬の手伝いをしているうちに37歳で厩務員になり、41歳で調教師補佐からその半年後には調教師試験に合格したという異色の経歴の持ち主だ。「しばらくは好きな絵や写真をのんびり楽しみたい」と第二の人生を謳歌するプランだ。
 騎手から調教師へと転向する宮浦正行騎手。本日には引退式が行われる。勝ち鞍はもちろん、重賞での活躍や騎手会長としての重責で存在感は大きかった。「あっという間の34年間だったね。印象深い馬はたくさんいたが、やはりハツシバオー。重賞を6つ勝ったこともあるが、調教を休んだのは元旦だけだったし、馬力型で乗るのがたいへんな馬だったんだよ。それからイナリワン。とにかく斬れる馬だったねぇ」と今度は我が手で第二のハツシバオーやイナリワンを育てることに夢を馳せる。
9回大井5日目 5月30日
 大井競馬が開幕した昭和25年には174勝、26年には282勝。南関東草創期に6年連続リーディングとして席巻した須田茂騎手。今ほど開催日数が多くなかった時代の話だ。昭和39年4月6日にはアデルバウエルで2500勝を達成。中央スタンドで行われたセレモニーには中央競馬で一世風靡していた保田隆芳騎手からもお祝いが寄せられた。「これでやめようかと思ったが、保田さんから激励され昭和45年に一緒にムチを置いたんだ。いいライバル関係だった。アデルバウエルはアラブ大賞典連覇もしたしアラブ重賞のほとんどを勝った。道中は馬群から50b後ろにいて、62-49-37いつも同じラップを刻んで上がっていく精密機械のような馬だったね。66`背負っても勝った」。重賞勝ち鞍は72。南関重賞が年間38だった時代に12つを須田騎手が手にしたこともあった。「アラブ牝馬リキスユリは手綱のいらない馬だった。4歳で大賞典を勝ったアポスピードは…」。昨日のことのように鮮明に語る。そして競馬界引退となる今日、最後に出走させる9Rフタバタイガーを「短い距離は合う。得意の道悪にでもなればね。7歳になっても休みなしでよく働いてくれたよ…」とねぎらった。    
9回大井4日目 5月29日
 「自分の競馬人生は、運が良かった…そう思うよ」。定年を迎え今開催をもって引退する須田茂調教師。昭和45年に厩舎開業し調教師としては通算400勝(2日目終了まで)だが、騎手時代に勝ち得た星は2850勝という偉業。昭和25年5月12日に開幕した第一回大井競馬初日にはヒメカブト、アカギヤマの2頭に騎乗し、スタンド一杯に観客が詰めかけるにぎわいを今に知るただ一人の騎手である。
 「今のゲートが導入されるまではスタートはバリアー式。タイミングが合わず出たり入ったり10分も掛かることもあった。発走時間が延長されて最終レースはもう真っ暗なんてこともあったんだよ」。
 昭和3年群馬県に生まれた。13歳と2ヶ月で徴用された先が陸軍朝霞士官学校。ここで軍馬の鍛錬を担った。戦後の競馬復興と共に昭和22年、当時高崎競馬にあった田中利衛厩舎に入門し、19歳で騎手デビュー。「絶対本命視されていた馬で差したが届かずA着。眠れなかったことを覚えているよ」。その後師匠の先見の明により田中厩舎は大井に移転。大井創生期のリーディングを独占し数々の金字塔を打ち立てていくのである。
         (つづく)
9回大井3日目 5月28日 大井記念
 伝統の長丁場。2600bという今は希有になったこの大井記念は名勝負の宝庫であり、ここからチャンスを掴んでいった馬たちがたくさんいる。軽ハンデ52キロで格下扱いだったアブクマポーロの快進撃はここから始まった。果敢なる大逃げに打って出たイナリコンコルド。牧場で売れずにいた劣等生ゴールドマイニングが重賞ウイナーとして開花した瞬間でもあった。
 実績牝馬たちの長距離挑戦が人気を分ける。そのもう一方でチャンスを待ち焦がれる馬たちがいる。岩手から鳴り物入りで移籍しながらチグハグな二戦を消化したバンケーティング。気難しさばかり目立つが、「大外枠を引いたことがいい方に出そう。距離より流れ。自身との闘いが課題」と本領発揮のきっかけを探っている。
 「確実な末脚で距離は問題ない。軽量を生かして」と格下から下克上を狙うウエノマルクン。
 そして開業から5年目になる秋吉和美厩舎にとってシルクセレクションは初めての重賞参戦。「中央時代には2400でA着という実績がある。瞬発力は半端じゃないものを持っているし、テン乗りの森下騎手がどう乗ってくれるか楽しみ」と距離適性を武器に挑む。
9回大井2日目 5月27日
 「チャンスは休み明けの今回。叩きながら良くなっていくというより鉄砲駆けするタイプだからね。状態も休み前よりうんと良い」。疲れが腰に出て休養に出されていたサラダクララサララ。32戦1勝のC3クラスで威張れる成績ではないが、直線一瞬切れる脚でその内10戦は掲示板に乗っているのだからなかなか馬主孝行である。東京大学生まれ、最後のモンテプリンス産駒と異色のキーワードで追っかけファンもいるという。いくら鉄砲駆けするといっても相手は骨っぽくワイド狙い。テン乗り山田信騎手の手腕に期待。     (4R)
9回大井1日目 5月26日
 デビューから二戦「出遅れ→追い上げ→1馬身差2着」という絵に描いたようなレースがつづいたマキバスイング。二戦目は道中落鉄というオマケつきだから、今度こそと陣営の期待度は高まる。ポンと飛び出すと逃げ馬を追いかけ翻弄するスピーディな展開。直線は一頭躍り出た。三度目の正直で待望の初勝利。
 「まだ弱い面があるし、デキでいうなら六分程度。素質だけで走っている感じ。パンとしてくればもっと活躍してくれるはず」と池内洋介厩務員の目指すはまだ先。今回のハードル「距離延長」はクリアして。    (8R)
8回大井2日目 5月19日
 今季屈指の上がり馬ハローシャンハイ。工藤善司厩務員の野望にとってここはまだ通過点。
 「次開催って言っても使うとしたら大井記念でしょ。それじゃあって急きょ今回使うことにしたんだよね。だからこの中間はのんびり休ませたりもした。その分ゆるんだけど、たまってた疲れは取れたよ。追い切りのあとにサーッともう一本。このひと追いで変わってくると思う。この馬は自分でカラダつくるタイプだから」
 野望の先なるはズバリ帝王賞! 夢への階段を昇っている途中なのだ。負けるわけにはいかない一戦。       (9R)
8回大井1日目 5月18日
 新馬戦を使ったあと脚部不安を発症して休養に出されたスーパーハヤテ。半年ぶりの実戦になるが仕上がりがすこぶるいい。「走る素質あるし、馬が出来ているからいきなり結果出そう」と仕上がり具合には松田政三厩務員も太鼓判。調教試験では546キロという巨漢で登場。かなりの大型馬だが馬体は成長分込み。ダッシュよく飛び出して先手を奪うとそのまま好タイムでゴールイン。脇本騎手の手綱はピクリとも動かない馬なり。むしろ遊び遊び走っているかのように余裕綽々だった。緒戦から狙える。     (2R)
7回大井6日目 5月16日
 逃げ馬不在。ついに先手を取れそうなメンバー構成が巡ってきたミラマーレ。 「気性が気性だから、とにかくハナ行けないとダメだよね。まだ腰が悪いのでビッシリできずに馬体が増えたりもしているが力を出せる状態にはあるんだ」と千葉栄二厩務員。深いブリンカーが示している通り課題は精神面。そのかわり、持ち前のスピード生かして先行できればなかなか渋太い条件付きファイターだ。それにしても香取厩舎、8人いるスタッフのうち3人がチバさん。出身も、姿かたちもまたく違うアカの他人というからなんとも不思議。  (1R)
7回大井5日目 5月15日 東京プリンセス賞
 「脚が長くて大跳びの馬だし、大井コースの方が向くだろう。桜花賞は出遅れたのも致命的だった」とフジノタカネの赤間調教師。交流重賞善戦の実績で南関東牝馬クラシックを目論んでの移籍だったが、桜花賞の苦戦は案外。大井コース向きとあっては本領発揮を期待したいところ。 同じ道営からの移籍組でも桜花賞馬に輝いたメモリヒメは意外な変身を遂げている。意外と言っては失礼だが道営時代は20戦1勝。「この馬の活躍には驚いた人も多いと思う。エリートではないし、いわば雑草。そこから桜の花が咲いた。来た当時は確かに貧弱だったが、馬体そして精神面も落ち着きが出てきた。モマれてから強いんだよね。桜花賞見ただろ、スタートと直線入ってからの二度、脚を使える。内にテン速いのいるがハナ行かなくても大丈夫なのは実証済み」と鮫島文和厩務員が次に咲かせようとしているのはプリンセスの薔薇。同じ馬房舎にはケージーローズがいる。「疲れを取るために中間は緩めてビシッとやったのは一本のみですが自分でカラダをつくるタイプ。どうも雨が嫌いなんで心配はそれだけです」と魚住広樹厩務員。紅梅特別でナイキゲルマンを差し切った末脚再現なるか。
7回大井4日目 5月14日 羽田盃
 混戦のニオイがする。登場が待ち遠しかった第三の男ブラックミラージュが右膝剥離骨折でリタイアし復帰は秋。そうなれば実績から京浜盃、ブルーバードC勝ち馬ナイキアディライト。南関東負けなしで歩いてきたスピードはピカ一だが3ヶ月ぶりの実戦がどう影響してくるのか。 上昇急ならナイキゲルマン。「一戦ごとに馬体、精神面ともに大人になっている」と、ここにきての成長がめざましい。ただゴール前ステッキを入れられると尻尾をふってしまうのは相変わらずで、いぜん反抗心が強い。ケイコでも同様だけにまだ課題は残る。
 ベルモントソレイユの課題もまた精神面だった。京浜盃ではあえて抑える競馬を経験させたが、怯むことなく収穫ある一戦となった。「最初強いレースをして、そのあと勝てなかった時に距離を不安視する声もあったから、先のことを考えたレースをしてきたつもり。雲取賞時と比べても状態面は格段にいい」と内田博幸騎手。4月に大ケガを負った高橋三郎師が仮退院して早くも調教馬場で目を光らす。「枠が内過ぎて包まれるの心配」というが、それにしても三郎師の回復ぶりにはビックリ。不死身?
7回大井3日目 5月13日
 アラボワールは月一出走しながら前走プラス18キロで登場。「ずっと減ってきてましたから、ようやっと増えてきたところなんです。腰の方がよくなってきたからでしょうか。でもこれ以上増えたらマズイってとこかも」と志村晃厩務員。前回は大井に来て初めてブリンカーをつけていたけど? 「ゲートを気にするようだったのでブリンカーを試してみたんですが、乗り役さんからまったく心配ないって言われてしまって。効果も必要もなかったみたい」。試行錯誤は期待の証。不安が消えて馬体にスキッと身が入ったという今なら。   (2R)
7回大井2日目 5月12日
 前走見せたミノリカーリーの変身ぶりは見事だった。スタートで遅れはしたが、しんがりから直線一気でズバッと差して2着。
 「馬体がふっくら戻ってようやく復調してきた感じ。あたたかくなってだいぶ変わってきているよ。ただ、気が小さい面があるからそれが心配。どうしても展開に左右され勝ちだから」と倉奥敦厩務員が言えば、遠藤調教師がその控え目なコメントを後押しするかのように「前走あたりから気配がまったく違ってきてる。『最終レースで逆転の一発』って書いておきな」ですって。はい、先生。書きました! (10R)
7回大井1日目 5月11日
 「こないだは転入戦で馬体がいくぶん重めだったこともあるが、この馬らしいレースができていない。中央時代の成績を見てよ。好走してる時はみんな先行している時。この馬は先に行けてこそなんだな。理想はハナ、無理しなければ二番手あたりでも競馬できると思う」とフジゼファーの倉内調教師。中央3勝の実績を買われて人気の一角に推されていたが、向正面から動いてようやく二番手キープという無理が直線失速をまねいた。馬体もすっきり調整できた今回、メンバーは骨っぽいが、スンナリ先行して本領発揮といきましょう。(9R)
6回大井6日目 4月26日
 「今はまだ脚元と相談しながらだからビシビシできないんですが、能力あると思うんで変わってくると思います」と矢吹誠騎手。転厩、休養、取消とカネショウヒカリはなかなか力を発揮できずにいるが変身の余地ある相棒だ。今開催が終わって28日には華燭の典。矢吹騎手は人生の相棒を射止めた。「彼女とは17歳の時からつきあってもう10年になるんで‥」とちょっと照れ笑い。騎手生活も5年目。デビューして間もない頃、左大腿骨々折を負って約一年間療養しなければならなかった時も支えてくれたのが彼女。末永くお幸せに。
6回大井5日目 4月25日
 「馬は元気過ぎるくらいだけど、トモの疲れだけが心配」。細やかに馬を見ている清美さんらしい。女性厩務員として10年間頑張ってきた菅原清美厩務員にとって5Rスミレナタリーが最後の出走となる。前走は出遅れながらもC着。確実に鋭い末脚を使う。時計的にも遜色ないメンバーで勝機十分だ。「10年間、たくさんの人や馬に支えられて頑張ってこれた。感謝で一杯。新人の頃3年間担当したビッグタケという馬がいて、虚弱体質で下痢がひどく、どうにか競走馬としてデビューできた。10戦目で初勝利した時の嬉しかった事といったら、もう。馬は仲間であり子供であり感動をもらいました」。
6回大井4日目 4月24日 マイルグランプリ
 スタンド工事で一ヶ月以上開催があいている間にいろんなことがありましたが、その中でも衝撃的だったのは高橋三郎調教師の事故。4月10日の能力試験日、ゲートを嫌って不合格になってしまった馬を、そのまま千四ゲートに移動して練習させようとしたところ、後頭部を一撃。すぐさま救急車で運ばれると頭部骨折が判明。内出血を取り除くため5時間あまりの大手術を施されたのです。事故から2週間。ようやく集中治療室から病室に移るまでに快復したといます。その状況にあっても頭の中は管理馬たちのことでいっぱい。マイルグランプリに出走する3頭の調整法にしても病院から指示を出しているそうですから、鉄人、いや不死身といわれた高橋三郎調教師らしいですよね。
 マイルグランプリは3頭出し。3頭揃って船橋に運んでの最終追い切り。併せ馬をしたハタノアドニス、コアレスハンターはいずれも距離歓迎な快速馬。重賞制覇で勢いづきますが、気になるのはむしろ近走ふがいないレースの続いているイエローパワーの方。「休養のあと一番のデキといえるまでに回復」と添岡史雄厩務員も復調をアピール。ケガから復帰の特効薬は何より重賞制覇ですよね! 
6回大井3日目 4月23日
 開幕メインのハローシャンハイの強かったのなんの。完勝だった。本来ならこの自己条件に出走予定だったブルーブライアンが本日の準重賞に挑んできた。前走ハローシャンハイに競り勝っている確勝をあえてパスしての参戦。もちろん勝算ありと踏んだ陣営の計算があってのことだろう。「チャンスがあると思うから使う。中間も三本時計を出して好調そのもの」と山籐調教師。木村厩務員も「かつてはラチに吹っ飛んでいったりつかみ所なかったが、すっかり落ち着いてレースできるようになった」と上昇一途を強調。文句なしのデキ。 (10R)
6回大井2日目 4月22日
 トゥインクル開幕2日目は高岩孝敏厩舎が大暴れしそうだ。
 8Rサンキョウハートはもっか二連対の好調馬だから相手狂っても小波乱。7Rラヴァリーラスターは「前走は枠が良すぎて包まれるかたちになってしまい1コーナーで下がる不利。あれでチグハグになった。むしろ外々回っ決めて生かすレースになった方が力出せる」と中波乱。そして3Rマルスンクィーン。「転厩戦は出遅れてサッパリだったが、チャンス到来の距離短駿だからね。ガラッとレースぶりが変わってきそうだよ。この馬向きの条件揃った」と大波乱を巻き起こしそう!
6回大井初日 4月21日
 前走キッチリ差しきった印象のあるフジマックレディー。ところが担当の八木正樹厩務員は満足してない様子なのだ。「こないだのレースは、勝つには勝ったという感じで展開が味方してくれたように思う。こんなもんじゃないもん。今回はケタ違いのデキの良さだよ」と必勝宣言にも聞こえる。ソエに悩まされてデビュー戦(A着)を消化しただけで休養に出された。休み明けはH着。この時は口を切るケガを負って戻ってきた。そしてようやく片目が開いた前走。手の内に入れている坂井騎手とのコンビ復活でここからの快進撃を期待したい (3R)